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2020.11.16 お知らせ

SIAA抗ウイルス認証についてⅡ

先日ご報告させて頂きました通り、ダイヤニウムがSIAA抗ウイルス認証を取得する事が出来ました。

本日は改めて、ウイルスと細菌の違いについてご説明をさせて頂きたいと思います。

 

細菌は細胞膜と細胞壁の中に染色体とリボソームが入っており、細胞外構造として遊泳のための鞭毛と様々なはたらきをする線毛を備えた、細胞1つから成る構造をしています。これに対し、ウイルスはカプシドと呼ばれるタンパク質の殻の中に核酸が入っています。ウイルスによってはエンベロープと呼ばれる脂質の膜を持つ場合もありますが、細菌に比べてよりシンプルな構造で、細胞を持ちません核酸には遺伝情報の伝達において機能するDNAと、タンパク質の合成において機能するRNAがありますが、ウイルスはこのどちらか一方しか持っていないため、自らDNAを複製して増殖することができませんこれにより、次に解説する感染・増殖方法にも大きな違いがあります。

■感染・増殖方法の違い
細菌とウイルスはどちらも他の生き物に感染し、増殖するというイメージがあるかもしれませんが、その方法は両者で大きく異なります。細菌は栄養を取り込むことで細胞分裂を行い、自ら増殖することができますそのため生物に感染する際には、体内で細胞分裂によって自己増殖しながら細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷つけることで病気を引き起こします。一方で細胞を持たないウイルスは自己増殖することができないため、他社の細胞に入り込み、DNA、もしくはRNAの増殖機構を利用することで増殖します。

この様に病気を引き起こす作用そのものが異なるため、治療においても差異が生まれます。細菌感染による病気の場合には抗菌薬、つまり抗生物質によって治療が可能ですが、ウイルスには効果がありません。また、抗ウイルス薬は非常に種類が少なく、インフルエンザや口唇ヘルペスといったごく一部のウイルスに対するものしか存在しません。

■抗ウイルスと抗菌の違いについて
細菌とウイルスが全くの別物であることがわかったところで、両者からの感染を防ぐための「抗菌」と「抗ウイルス」の違いも明らかにしていきましょう。
まずは抗菌がどの様なものであるか見ていきます。

■抗菌とは
SIAA(抗菌製品技術協議会)によると、抗菌とは細菌を長時間増やさないようにすることと定義されます。
抗菌加工製品の場合には、加工されていない製品と比較した際に、製品表面での菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)と規定されています。つまり抗菌とは「菌をごくわずかしか増やさないこと」を意味し、ウイルスへの対策とは完全に分けて考える必要があるものです。ちなみに身近にある抗菌加工製品としては、一般的に次の様なものがあります。
・日用品
まな板、スポンジ、ラップ、洗面器、ゴミ箱、靴など
・家電製品
冷蔵庫、洗濯機、エアコンフィルター、空気清浄機、携帯電話など
・住宅建材
壁紙、便座、浴槽、キッチンカウンター、塗料など
これらの製品に抗菌加工がされている場合、表面に付着した菌は長時間経っても大きく増殖しないというわけです。

念のための補足ですが、抗菌と抗ウイルスが別物だからといって、「抗菌と謳っているものはウイルスには効果がない」というわけではありません。例えば抗菌建材として定番の漆喰は、インフルエンザなどのウイルスに対する有効性が実証されています。重要なのは、「抗菌」と「抗ウイルス」を分けて考え、抗ウイルス効果を期待するのであればその製品や素材、処理などがウイルスの対策になるかどうかをしっかりと考えることです。
それでは抗ウイルスについても具体的に見ていきましょう。

■抗ウイルスとは
菌の増殖を抑制する抗菌ではウイルスに対する作用は一切定義されていないことがわかりましたが、それでは抗ウイルスとはどの様なことを意味するのでしょうか。
抗ウイルスとは、ウイルスを不活化させることを指します。ウイルスの不活化とはつまり、ウイルスの外部組織を破壊することで、生物の細胞に侵入して増殖する機能を失わせ、活動を停止した状態にすることです。一般的な方法としては、アルコール(エタノール)や次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤による不活化が挙げられます。
ウイルスは脂質でできたエンベロープという二重膜を持つ「エンベロープウイルス」と、エンベロープを持たない「ノンエンベロープウイルス」に分類されます。
エンベロープはアルコールに弱い性質を持つことから、エンベロープウイルスに対してはアルコールを含む消毒剤による不活化が有効とされています。
代表的なエンベロープウイルスには次の様なものがあります。
・エンベロープウイルス
インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルスなど
猛威をふるっている新型コロナウイルスもエンベロープウイルスに分類され、実際にエタノールと界面活性剤を含む医薬部外品、および雑貨製品による消毒実験の結果、ほぼ全ての製品で不活化効果が認められました。
※北里大学による調査より
一方で脂質膜を持たないノンエンベロープウイルスはアルコールに対する耐性が高いため、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製品による不活化が有効とされています。
代表的なノンエンベロープウイルスには次の様なものがあります。
・ノンエンベロープウイルス
ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、ネコカリシウイルスなど
ノロウイルスの代替ウイルスとしてネコカリシウイルスを用いた消毒実験では、十分な濃度を持つ次亜塩素酸ナトリウム系の消毒製品では十分な不活化効果が認められました。また、エタノールに別の成分を添付した一部の消毒剤においても同様に不活化効果が認められました。ただし、具体的な製品名などは明かされていないため、ノンエンベロープウイルスへの対策としては次亜塩素酸ナトリウム系の消毒剤を用いるのが良いでしょう。
※平成27年度 厚生労働省によるノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書より

以上の通りです。抗菌と抗ウイルスは異なるものです。

抗ウイルスのSIAA認証を頂いた事実は、ダイヤニウムの抗ウイルス効果を改めて証明する事となりました。

ウィズコロナ時代においては抗菌と抗ウイルスの違いを認識しつつ、正しい対策を打つ必要があります。

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担当:五十嵐